April 30, 2013

既にそこにあるもの

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『既にそこにあるもの』 大竹伸朗 著 (ちくま文庫, 2005)

_____ 現代美術の閉塞状況を打破し続ける画家、大竹伸朗20年間のエッセイ。常に次の作品へと駆り立てる「得体の知れない衝動」とは?「「既にそこにあるもの」という言葉は、あれから自分の中で微妙な発酵を繰り返しつつ、時に内側からこちらに不敵な笑みの挑発を繰り返す」。文庫化にあたり、新作を含む木版画30点、カラー作品、未発表エッセイ多数収録。 _____
内容(「BOOK」データベースより)

大竹伸朗のエッセイを読んでいると、創作意欲が湧き、また、どこか旅をしている気分になる。
ちょうど20年前のGW、『カスバの男―大竹伸朗モロッコ日記』(求龍堂, 1994)を読んだときもそんな想像と創造の旅をした。

以下、『既にそこにあるもの』より抜書きメモ。

 ‘東京から、「よ」を逃した地、宇和島へと仕事場を移して八年ばかりたつが、土地についての歴史を調べる気など全く湧かず、知っていることと言えば、家を出て右の突き当たりを左へ十分ばかり歩くと海にぶつかるといったことぐらいだ。月に一度位東京に出たり、年に二、三回は海外へ出るが、新宿の歌舞伎町や宇和島商店街、イスタンブールの横丁を歩いても、“住む場所/訪れる場”といった感覚がすっぽり抜け落ちていることにいつも気づく。生まれ育った東京にいた時は古い知人や親がその中にいる意識がどこかしらあった気がするが、宇和島に来てからは、自分の居場所がますます曖昧になり、歩いているときはいつもなんとも説明のつかぬ浮遊感覚が足の裏にはりつく。
(中略)
 今日は一体何をした。仕事場へ行き、拾った昔の電子レンジをばらし、まだ動くモーターの回転を利用して音が出るものにしようと努力した。そして、モーターのプロペラに薄手のプラスチックシートの切れ端を三センチばかり突っ込むとバイクのエンジンもどき音が出ることがわかった。そして、もう一つ、スペイン、モロッコ、中国、香港、アメリカ、トルコの新聞紙を三〜八センチの幅で帯状に切り、木工用ボンドを指で一枚ずつ塗り、脚立の登り降りを繰り返して制作中の立体物の布の表面に貼った。今日したことと言えば、その二つだ。進行中の立体物の当面の目的、そしてそれが一体いつ終わるのかといったことは今のところ僕自身にもまったくわからない。ただわかっているのは、今これをどうしてもつくらねばならないといった強い思いでしかない。’

「宇和島ブルース」 p.18-19 (初出 「波」 九七年一月号)

‘・・・芸術の世界では同じものが複数ある版画より、一点しかない絵画やドローイングの方が価値があると一般には考えられているが、同じものを複数生み出すために制作された型や版といったオリジナル物についての考えは非常に曖昧なままだ。一点しか存在しないということだけのオリジナルより、複数同じものを生み出す能力を持つオリジナルの方が僕には価値があると思うのだが、芸術でも造船でもそういった型や版は不遇な状況に置かれたままだ。版と版画、型と船の関係を単に制作プロセスの段階物として考えることが暗黙の常識となっているが、それらの関係を異なった角度からながめることによって、オリジナルとか複製とか安直に割り切れない領域がひょっこりと顔を出してくるような気がする。’
「赤と黒のブルース」 p.50 (初出 「波」 九七年九月号)

 ‘僕は彼の熱心な読者ではないが、高校生の頃、教科書に彼の「日本文化私観」の一部が掲載されており、なぜかその内容が内側に引っかかった思い出がある。最初の新津行きがきっかけとなり初めて通して読んだ。その中の「美に就て」という章で、彼は小菅刑務所とドライアイス工場、そして偶然旅先でみかけた小さな軍艦、それぞれを美しいと思ってしまったことについての記述がある。なぜそれらのものが美しいのかという彼の考えの中で、それらはただ必要なもののみが必要な場所に置かれた結果だからだという共通項が示されている。僕が興味を持つのは、彼がそこに「機能美」という単語を用いず、またそうした結果生まれたものはすべて美しいとも言い切っていない点である。彼にとっての「美」の基準は「直接心に突当たり、はらわたに食込んでくるもの」であり、また「補う何物もなく、僕の心をすぐ郷愁へ導いて行く力があ」るということらしい。文章自体は安吾独特のめりはりのはっきりした調子である。が、僕にはどこか彼自身もそれを彼の中での「美」の定義とも断言できずに、もっと微妙な領域に探りを入れつつ文章化しているような、そんな彼の無意識が強く感じられるのだ。その文章の書かれた昭和十七年の日本のそんなもどかしさは、実はその形を変え続けながら複雑に生き延び、今の日本人が、すっかり変貌を遂げてしまったと思い込んでいる今現在の奇妙な風景の中に脈々と図太く蠢いているような気がする。’
「ネオン管ブルース」 p.55-56 (初出 「波」 九七年十月号)

‘・・・美術の世界では、美術史に名があがり、偉大な芸術家として美術館やギャラリーで丁重に扱われる人々、またはそれを正しい道として目指す芸術家、要するに社会的な規律、常識にのっとった上で創作活動を送れる人々を「インサイダー」と呼ぶのに対し、強い創作衝動のみを持って独学でモノを生み出す人々、精神的障害をかかえ創作に関わる人々、創造的犯罪者たちを「アウトサイダー」と位置づけている。しかし、結局、その類の展覧会や本を見ても、「西洋美術史の主役であるインサイダー/それに影響を及ぼしたアウトサイダー」という図式が見え隠れし、二つの間の境界線について納得のいく説明をどうしても見つけられないもどかしさを自分自身引きずっていた。’
「ゴッホ式インサイダー取引」 p.110-111 (初出 「波」 九八年十二月号)

 ‘それから半年あまりたって、つたない英語でラッセル(・ミルズ)に手紙を書いた。返事などこないであろうという予測をまたもや裏切られて、着いた返事の住所は、なんと、その時住んでいた自分のアパートから歩いて五分の所にラッセルのスタジオがあることを示していた。さっそく電話をすると来てもいいと言う。着いた彼のスタジオの中はまたもや「アート」であった。黒で統一された部屋の壁には「イラストレーション」と称された「アート」がたくさん掛かっていた。パブではヨゼフ・ボイスの話をしていた。そこにすわるイラストレーターが、ボイスの事をオレより肌で感じ、生でとらえているのがくやしかった。ポップアートを、そして現代美術を解ったつもりでいた自称アーティストのオレは、ロンドンのイラストレーターの前に何の抵抗もしめせないまま、散っていくのがわかった。その瞬間まで自分にとって「アート」は「イラストレーション」なんぞより高尚なものであり、イラストレーターが「アート」を語るなんぞ最大の御法度であったのだ。’
「ラッセルのこと」 p.151-152 (初出 「季刊アート 八〇年冬号)

 ‘ホックニーは昔から自分で撮ったスナップ写真や、ポラロイド写真を年ごとに、ウォーレンス・ヒートン社の大きなブ厚いアルバムに貼ってキチンと整理している。本当に本棚の上から下までギッシリとアルバムはすごい量であった。一回その一部を見せてもらったことがあるけれど、ホックニーはそれを見ながら「退屈な写真ばかりだ」と言っていた。しかし、その時チラリと目の前のアルバムのページの中を横切ったベッドルームの写真は、後述するカヴァフィの版画そのままで、今でもしっかり頭に焼きついている。ホックニーにとって退屈なスナップはぼくにとってひどく刺激的な別世界の写真が多かった。ホックニーの写真好きは有名で、、特に美術館に小型のミノルタカメラを持っていって、自分で絵の一部をトリミングして撮るのが好きで、机の上にはいつもルーベンスやらベラスケス、ゴッホ、フランチェスカ、ダ・ヴィンチ、ボッティチェルリ、フラ・アンジェリコ、ルソーらの絵の一部の写真がちらばっており、それを見てる時のホックニーはすごく幸せそうだった。ほんの少し、たとえ十分でも外に出る時でも、そのカメラとボヤールという濃紺のパッケージのパリのタバコをポケットにつっこんで外に出た。ある日画材屋までいっしょに出た十分ほどの間にホックニーが撮ったモノは、道で遊んでいた女の子二人と、道路を横切った黒い犬、そしてスタジオの前の工事中のビルの上からたれ下がった長い茶色い布で、「現代彫刻」と言って笑っていた。’
「ブラッドフォードのブロンド・ボーイ」 p.162-163 (初出 「美術手帖」 八二年八月号)

 ‘結局、四冊の小型ノートと、三冊のスケッチブックが手元に残り、その中から今でも好きなものを選んで編集したのがこの本である。六年たって本をつくるためにもう一回その頃の絵を見て、その頃も思い今も考える単純な事を思いだした。それは紙と鉛筆は人間が創り出した本当に偉大な発明だということだ。そして今でも、紙と鉛筆という単純な組み合わせに絵の本質的なものを見てしまうのだ。’
「倫敦/香港一九八〇」 p.171-172 (作品集『<倫敦/香港 1980>』 八六年八月)

 ‘絵でも言葉でも一番厄介なのは「作意」というやつだ。人はどっかしらで「私は毎日の時間を決して無駄にはしてません」というような若い根っこな主張をしたがるらしく、その手っ取り早い手段として「作意」に身をゆだねつつ仕事を進める方法をとる。「自分は何かをつくっている。創作している」と思い込めば一見毎日は無事過ぎていくが、そうしてできたもののほとんどは無惨な作業の結果でしかないことが多い。絵でも曲でもどんなに直感的に無作為に仕事を進めたところで、結果的には四角い画面なり、五分間の曲なりに納まってしまうわけだが、その「作意とのかけひき」を意識しているかどうかで、できあがったものを理屈を超えた空気のようなものが包み込むかそうでないかの本質的な違いが生まれるような気がする。’
「雑音嗜好症」 p.326-327 (初出 「芸術新潮」 八七年十月号)

 ‘外国の街角でよく見かけるディスカウントショップなどに出回っている素人の絵画だけを二百点ばかり集めた画集を最近見た。
(中略)
・・・僕はアウトサイダー系と呼ばれる、精神を病んだ人々のつくり出す作品や落書きに刺激を受けることが多いが、それらの作品と似て異なる感じをその画集に感じる。その似て異なる点はきっと、精神異常者というレッテルを社会で貼られていないだけの“正常人”がだれしも内に持つ狂気と関係がありそうだ。’

「正常の狂気」 p.360 (初出 「広告月報」 九二年九月号)



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L'écume des jours #227

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© photo by orangepeel

illywords magazine, #31 THE JOURNEY

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April 29, 2013

Outdoor Libraries and Bookstores

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“An adorable library kiosk in a park in Santiago, Chile.”

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“A tiny outdoor library in a park in Überlingen, Germany.”

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“The Honesty Bookshop in the legendary bookshop town of Hay-on-Wye, in Wales.”

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“The beautiful outdoor section of Boston’s Brattle Book Shop.”

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“Then, of course, there’s Bart’s Books, the largest independently owned and operated outdoor bookstore in the US, located in Ojai, California.”

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“An outdoor used bookshop in Tokyo.”

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“And of course, les bouquinistes — bookstalls along the Seine in Paris, which line more than three miles of the riverbank.”

from Flavorwire

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'Kristina Forest Hut'

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from Cabin Porn

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April 28, 2013

v r o o m , v r o o m . . .

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from p i ' l o via Kickcan & Conkers

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Ryan Sarah Murphy

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Ground within
2013
cardboard on Bristol paper

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Leverage
2013
cardboard, graphite on found paper

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Caution
2012
cardboard on Bristol paper

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Uncertain rooms
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cardboard, torn parer on Bristol paper

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a broad margin
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cardboard, graphite on Bristol paper

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Texture
2012
cardboard, torn parer on Bristol paper

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Fixture
2012
cardboard, graphite on found paper

© Ryan Sarah Murphy

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April 27, 2013

Anna Hepler

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© Anna Hepler : Book Cover Collage

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April 26, 2013

Self portraits by famous authors

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Kurt Vonnegut, 1995

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Margaret Atwood, 1975

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Charles Bukowski, date unknown.

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William S. Burroughs, 1959.

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Truman Capote, date unknown.

from Flavorwire via MELVILLE HOUSE

投稿者 orangepeel : 11:47 PM | コメント (0)

MiaFarrow

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mia farrow‏ ( @MiaFarrow ) on rwitter !!!!

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April 25, 2013

ephemera / Germano Facetti

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COVER DESIGN BY GERMANO FACETTI © ephemera collection of orangepeel

“Sanity, Madness and the Family”
R. D. Laing and A. Esterson

Published in Pelican Books 1970

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April 24, 2013

Chicago Review

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Chicago Review
Spring-Summer 1954
chicagoreview130424mj04.jpg click to read--> WILLIAM CARLOS WILLIAMS View by Color-Photography on a Commercial Calendar


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Chicago Review
Spring 1973
chicagoreview130424mj04.jpg click to read--> RAYMOND CARVER They're Not Your Husband


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Chicago Review
Spring 1975
chicagoreview130424mj04.jpgclick to read--> JOYCE CAROL OATES The Hallucination



from Chicago Review

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April 23, 2013

papier collé

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© photo by orangepeel

コラージュ作業の残骸のほうが“アート”にみえたりする。
机の上の紙片。

投稿者 orangepeel : 11:51 PM | コメント (0)

L'écume des jours #226

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© photo by orangepeel

投稿者 orangepeel : 10:21 PM | コメント (0)

April 22, 2013

David Lemm

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geometric and elegant screen prints by David Lemm

from Hoop Jumping via PRINTERESTING NOTEBOOK

投稿者 orangepeel : 12:01 PM | コメント (0)

小林のり一 @noribiyori 蔵出し作品

Owly Images
「学芸会」

Owly Images
「博士と助手」

Owly Images
「深夜の二人組」

Owly Images
「ぶたのたび」

Owly Images
「スイッチ」

*画像をクリックすると拡大で楽しむことができます

from 小林のり一 @noribiyori 蔵出し作品

投稿者 orangepeel : 11:34 AM | コメント (0)

April 21, 2013

L'écume des jours #225

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© orangepeel

Tamagawa Aqueduct under the Daitabashi Station. Setagaya-ku, Tokyo.
The name of the place “Daitabashi” comes from Daidarabotchi ( “Giant” in Japanese mythology).

投稿者 orangepeel : 05:43 PM | コメント (0)

April 20, 2013

Angela Malchionno

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Studio Visit: Angela Malchionno from PRINTERESTING

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April 19, 2013

9 Famous Authors

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Ezra Pound

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Sylvia Plath

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Zelda Sayre Fitzgerald

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Richard Brautigan

and Friedrich Nietzsche, Anne Sexton, Paulo Coelho, Robert Lowell, David Foster Wallace.

“9 Famous Authors Who Did Stints in Mental Institutions”
from Flavorwire via Penguin Classics‏ (@PenguinClassics) on twitter

投稿者 orangepeel : 10:32 PM | コメント (0)

April 18, 2013

RESIN SAND

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© photo by orangepeel

LIQUITEX テクスチュアルジェル RESIN SAND を使ってみる。
ホイップ・クリームのような、なめらかな泡立ちの中に、
砂ではなくて、アクリルのちいさなかけらが入ってるの。

コラージュの定着のために塗布してみたら、キラキラした透明なつぶつぶ。

海や雪を想う。

投稿者 orangepeel : 05:17 PM | コメント (0)

April 17, 2013

L'écume des jours #224

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© photo by orangepeel

投稿者 orangepeel : 07:58 PM | コメント (0)

April 16, 2013

No One Belongs Here More Than You: Stories

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『いちばんここに似合う人』 ミランダ・ジュライ 著 / 岸本佐知子 訳 (新潮クレスト・ブックス, 2010)

_____ 水が一滴もない土地で、老人たちに洗面器一つで水泳を教えようとする娘(「水泳チーム」)。英国のウィリアム王子をめぐる妄想で頭がはちきれそうな中年女(「マジェスティ」)。会ったこともない友人の妹に、本気で恋焦がれる老人(「妹」)―。孤独な魂たちが束の間放つ生の火花を、切なく鮮やかに写し取る、16の物語。カンヌ映画祭で新人賞を受賞した女性監督による、初めての小説集。フランク・オコナー国際短篇賞受賞作。 _____
内容(「BOOK」データベースより)

映画『ザ・フューチャー』を観たばかりなので、いまさらながら、ミランダ・ジュライの短篇集をひもといてみました。

どの物語 もストレンジだけれど、身近な“私”の- Stories -。

冒頭の小説「共同パティオ」は、アパートメントの共同パティオで隣人夫婦の男性とのつかのまの恋にふけるエピソード。
彼は、『パント』という雑誌のデザイナーをしていて、“わたし”は印刷会社で働いている。

‘さいきん『パント』のほうはどう、とわたしが聞くと、彼はタイポ(誤植)にまつわる面白い話をしてくれた。二人とも同じ業界にいるおけげで、ヴィンセントは「タイポ」が「タイポグラフィカル・エラー」の略だということをわざわざわたしに説明しなくてもすむ。もしヘレナがそここにいたら、彼女にも理解できるように、二人とも業界の専門用語を使わないように気をつけなきゃならないところだ。でもヘレナはまだ仕事の時間だったので、そこにはいなかった。彼女の仕事は医療事務で、それが看護士と同じなのかちがうのかは、よくわからない。’
「共同パティオ」 (p.13)

以前、ロンドンで暴動があったとき、twiitterで固唾をのんで情報をあつめていたところ、
英国の格差社会を揶揄ったような‘London Inc’という表現をみつけたので、
発信者に「London Inc?」とたずねたことがあった。
返ってきたのが「typo」というひとことだったので、そのすっとぼけぶりに笑ったのだが、
あとで気付いたら、相手はBBCの記者だった。

“わたし”の優越感と恋愛妄想に共感してみた次第です。



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投稿者 orangepeel : 11:26 PM | コメント (0)

April 15, 2013

Forth Estate

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David Kennedy Cutler
Against Geology / The Blossoms of Greenpoint
edition of 500
-Softcover Z fold with 3 color silkscreen
-2 offset print booklets (28 and 20 pages, respectively)
-Hand-stitched embroidery floss binding with tri-color tassle
-Removable 11 x 17 inch fold-out map
6 x 8 inches (expands to 30 x 8 inches)
published by the artist

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Brett Groves
Correspondence 01
edition of 20
2011
11 color waterbase and 1 color UV silkscreen
18 1/4 x 16 inches
printed by the artist

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Matt Keegan
You, Me, I, We
Edition of 10
2007
30 x 25 inches
9 Color Screenprint on Coventry Rag 335gsm
published by Forth Estate
Printed at Axelle Editions

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Andrew Kuo
dot dot dot
Edition of 40
2006
dimensions variable
12 color waterbased silkscreen handcut accordian bound book with 2 color silkscreen folio
Printed at Axelle Editions

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Ian Pedigo
2006
Edition of 15
2006
20 x 30 inches
6 color UV silkscreen on braille texture with garment pattern paper on bookboard
Printed at Axelle Editions

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Lucy Raven
PR1
2012
edition of 25
11 color screenprint
28 x 39 inches

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Phil Sanders
Black Stripes (de rekening)
Edition 25
2012
20 x 16 inches
6 color silkscreen

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Dread Scott
Shenyang 1967
edition of 25
2011
six color silkscreen
16 7/8 x 21 3/8 inches

“Forth Estate was founded in 2005 in the interest of producing editioned works by emerging artists using both traditional and technologically innovative approaches to printmaking.
Forth Estate prints are in the collections of the New York Public Library, Museum of Modern Art, Whitney Museum of American Art, Newark Public Library, the Spencer Museum of Art, the RISD Museum, and the Jundt Art Museum.”

from Forth Estate

投稿者 orangepeel : 11:30 PM | コメント (0)

April 14, 2013

Artists of the Contemporary Picture Books : their lives and studios

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*1.
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*4.
Artists of the Contemporary Picture Books : their lives and studios
© Fukuinkan Shoten Publishers, Inc., 2012

絵本作家のアトリエは、とても興味深い。
絵の具やスケッチブックが並ぶ机の上は、作家の記憶であり、
創作への愛着と希望にみちあふれているからだ。

『絵本作家のアトリエ』(福音館書店, 2012)は、ぶらりと立ち寄ったこども図書館で借りてきた。
大戦を生きぬき、戦後日本のイラストレーション、あるいはグラフィック・デザインの黎明に、
こどもたちや後進へ、語り継ぐべき《絵本》という使命を与えられた、《作家》のインタビュー集である。

+++++

‘「目先の生活の役に立つかどうかという視点で考えていったら、極端な話、芸術なんて必要ない」 「じゃあ、どうしてそんなものをあえて教育の中に入れたのか。それは明治時代から大正時代にかけて、我々の先輩が、小さいうちから美しさに対する憧れの気持ちというものを生活の中に養っていかなきゃ、すごく擦り切れた人間になっていくかもしれないと考えたからなんじゃないでしょうか」
「(芸術という)この直接役に立たないものが、心のビタミンのようなもので、しらずしらずのうちに、私たちの心のなかで蓄積されて、感ずる心を育てるのです。
 人間が生きるためには、知ることが大切です。
 私は、みなさんの一人一人に、本当の喜び、悲しみ、怒りがどんなものかがわかる人間になってもらいたいのです」’

佐藤忠良「教育者として」 (p.53)

 ‘佐藤さんが晩年、敬愛していたのが、“木”’である。
「樹木も人間の成長と同じように、若木、壮木、老木と木肌の密度が移り変わること、生き抜くための防御を備えていることなどは似ているのだが、あの老樹たちの曲がりくねった胴体、さらに曲がりくねって、それぞれに伸びようとする枝たちの苦闘の姿態、しっかりと地球を捉えながら支えている根っこたちを見ると、畏敬の念を抱かざるを得ない。樹木にはまったくずるさというものがない」’

佐藤忠良「人間にとって大切なことは」 (p.56)

+++++

 ‘東京の下町には、取り残されたような古ぼけた一角が必ずあるんですよ。隣にはいかにも景気よさげな明るいビルが建っていても、一歩路地に入ると、長屋があったりする。それも微視的に探っていくと、いつごろできた建物なのか、だんだんわかってくるんです。明治・大正のものもあれば、昭和初期、戦後の混乱期のものもある。
 建物ばかりじゃなく電信柱も街灯もありますよ。もう電信柱としては使われれてないんだけれど、八百屋の店先に一本だけ立っていて、ネギだとか大根だとかいろんな商品がぶら下げてあるのとか。その八百屋にとっては必需品になっているんですよ。それがよく見ると二・二六事件の直前にできたものだったり。
 そんなものを見ていると、ああ、こんなものがあった、こんなものがあったって面白くてね。
_____ それは懐かしさのようなものですか?
 いや、自分の奥底にしみこんだ時代の風景というものがあって、それを確認するために二十年以上も街をほっつき歩いてきたんだと思う。
 自分の中に、焼け跡のイメージがあるんです。戦中戦後かけて、東京は空襲で焼けただれた、焼け野が原だった。隅田川にも言問橋の上にも死体がいっぱいだった。そういうものも、実際は見てはいないけれども、子どものじぶんに耳にばんばん入ってきたんです。
 戦争が終わって世の中が落ち着いて、バブルのころなんて景気よさげになったけれども、よさげなだけで本当は貧しいのに、みんな錯覚して踊ってた、爆弾の恐怖も飢えの恐怖も、みんな忘れてね。忘れていいんですよ、おれだって日常覚えているわけじゃないけどね。ただね、そういう時代だからこそ逆に、子どものころから持ち続ける焼け跡のイメージを、探し続けてたと思うんですよ。それがどうやら、絵のテーマになってるような気がしますね。’

井上洋介「焼け跡という風景」 (p.76-78)

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写真 *1. *2. 赤羽末吉 (p.104)
制作の際に丹念な取材を積み重ね、膨大な写真資料を撮った。
写真 *3. *4. 山脇百合子 (p.118,1 21)
『いやいやえん』は姉・中川 李枝子さんのテキストとともに、高校三年生の時はじめててがけた挿絵。
ふだんから、編み物など手を動かす仕事が大好きな山脇さんは、次は木版画と水彩画を習いたいのだという。



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投稿者 orangepeel : 04:44 PM | コメント (0)

April 13, 2013

ephemera / textiles

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© ephemera collection of orangepeel

International Textiles
N0.419 - 1967
printed in HOLLAND

美しいスタイル画やデザインが満載、アムステルダム発“International Textiles” Magazine。
生地見本がついている広告ページをちらりと。

投稿者 orangepeel : 11:51 PM | コメント (0)

April 12, 2013

Stephane Mroczkowski

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from Experimental Project via PRINTERESTING

投稿者 orangepeel : 07:48 PM | コメント (0)

April 11, 2013

L'écume des jours #223

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© photo by orangepeel

*Siv Cedering (February 5, 1939 – November 17, 2007) was an award-winning Swedish-American poet, writer, and artist. She occasionally published as Siv Cedering Fox.

投稿者 orangepeel : 06:28 PM | コメント (0)

April 10, 2013

L'écume des jours #222

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© orangepeel

投稿者 orangepeel : 10:32 PM | コメント (0)

April 09, 2013

Ugly Duckling Presse

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Kim Rosenfield: USO: I’ll Be Seeing You
Poetry
Smyth-sewn. 128 pp, 5 x 7.25 in.
Publication Date: 2013

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Aaron McCollough: Underlight
Poetry
Perfect-bound. 96 pp, 5 x 7 in.
Publication Date: 2012

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Sandra Liu: On Poems On
Illustrator: Nils Karsten
Poetry
Perfect-bound. 28 pp, 5.25 x 7 in.
Publication Date: 2012

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The Debate Society: 15-Second Plays
Playscript
Saddle-stitched. 32 pp, 5.5 x 8.25 in.
Letterpressed Cover
Publication Date: 2012

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Mary Austin Speaker: 20 Love Poems for 10 Months
Poetry
Hand-bound. 32 pp, 5.25 x 8.5 in.
Publication Date: 2012

from Ugly Duckling Presse

投稿者 orangepeel : 11:57 PM | コメント (0)

April 08, 2013

Daffodils

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Wordsworth, 'I wandered lonely as a cloud', 1807 from British Library

投稿者 orangepeel : 09:00 PM | コメント (0)

Spring!may—

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Poetry June 1952
Elise Asher, E. E. Cummings, Finvola Drury, Brewster Ghiselin, William Gibson, Paul Goodman, and more.

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E. E. Cummings “I Carry Your Heart with Me (I Carry It In” and “Spring!may— ”

via Poetry Magazine Archive - POETRY FOUNDATION

投稿者 orangepeel : 07:05 PM | コメント (0)

April 07, 2013

Julia Samuels

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from Julia Samuels via PRINTERESTING

投稿者 orangepeel : 06:55 PM | コメント (0)

April 06, 2013

Wally Depew's Concrete Poetry

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Wally Depew (1938-2007). He edited and published Poetry Newsletter (1964-1966), an avant garde, small press poetry periodical that ran through 12 issues, composed concrete typewriter poetry, contributed poems to small press periodicals, was a book artist, print maker and drama writer.

from imprint

投稿者 orangepeel : 06:13 PM | コメント (0)

April 05, 2013

ephemera / Uruguay

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© ephemera collection of orangepeel

ウルグアイの初日スタンプ封筒。中になにやら入っているようだけれど、開封してません♪

投稿者 orangepeel : 08:03 PM | コメント (0)

April 04, 2013

Rebecca Shapiro

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Rebecca Shapiroのストレンジな刺繍 via Letterology

投稿者 orangepeel : 08:10 PM | コメント (0)

April 03, 2013

Damien Tran

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Untitled 05
50 x 70 cm
13 colors
Edition of 25
January 2013

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Jamboree - Art print
Screenprint
51 x 72 cm
8 colors
Edition of 35
April 2012

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Carbs - Artprint
Screenprint
51 x 72 cm
7 colors
Edition of 33
April 2012

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Collage and screenprint.
35 x 50 cm
April 2012

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Collage and screenprint.
35 x 50 cm
April 2012

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Eine welt aus hack - thee ausstellung
50 x 70 cm
3 colors
Edition of 45
Nov. 2011

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Untitled 03 - Artprint
Screenprint
51 x 72 cm
4 colors
Edition of 35
October 2011

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Hands
35 x 50 cm
6 colors
Edition of 30
July 2011

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Gili
A shoe cataloge, lot of paper, screenprinting, beers and fun.

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Ampheeb - Une Distraction - Pneu
35 x 50 cm
5 colors
65 copies
2011

from Damien Tran via PRINTERESTING

投稿者 orangepeel : 02:57 PM | コメント (0)

April 02, 2013

gui #98

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gui vol.35 no.98, April 2013

表紙・表4:高橋昭八郎

投稿者 orangepeel : 07:38 PM | コメント (0)

April 01, 2013

Jason Munn

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Benjamin Gibbard
3 Color Screen Print
18 x 24 Inches
2012

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Saint Etienne
3 Color Screen Print
18 x 24 Inches
2012

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Peace
2 Color Screen Print
18 x 24 Inches
2012

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Death Cab For Cutie
2 Color Screen Print
18 x 24 Inches
2012

jasonmunn130401mj05.png
DCfC / Magik*Magik Orchestra
1 Color Screen Print
18 x 24 Inches
2012

from Jason Munn Posters

投稿者 orangepeel : 12:26 PM | コメント (0)