July 31, 2012

L'ecume des jours #186

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投稿者 orangepeel : 11:43 PM | コメント (0)

July 30, 2012

L'ecume des jours #185

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投稿者 orangepeel : 06:56 PM | コメント (0)

July 29, 2012

妖精と妖怪

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ミニシンポジウム@そら庵 vol.3「妖精と妖怪」

- 鶴岡真弓(美術文明史家)×畑中章宏(著述家・編集者) 
「 『遠野物語』の民俗学者・柳田国男が没して50年になるこの機会に、人間の心性の奥底から生まれた古今東西の妖精と妖怪に心を傾けてみる」 ケルト美術がご専門の鶴岡真弓さんと『日本の神様』『柳田国男と今和次郎−災害に向き合う民俗学』などの著書がある著述家の畑中章宏さんによるトークイベントです-

隅田川べりのブックカフェ・そら庵にて、鶴岡真弓氏と畑中章宏氏の貴重なシンポジウムを体験いたしました。
この日は畑中さんの最新刊『災害と妖怪』の出版記念イベントでもありました。

W.B.イェイツの詩『The Celtic Twilight』に表現されているように、
この世とあの世の空間と時間にトワイライト・ゾーンがあり
妖精や妖怪は生者と死者との境界でキラキラしい生をreviveしてくれる“Good People”である、と。
北欧神話のオーディンも日本のひとつ目小僧も、片目であることが、トワイライトの心を教えてくれる。
ユーラシア大陸の西と東、妖精も妖怪も実は近しい、親和性(神話性ではなく)のある身近な境界にいる。
たとえば、すぐそばの隅田川にも....

などなど、内容が濃密で、走り書きしたメモからまとめることができません...
また、鶴岡先生や畑中先生と直接お話させていただくことができた幸運でした☆
(畑中先生とはtwitterで何度かやりとりさせていただいておりました。このような機会を頂戴し感謝いたします)

投稿者 orangepeel : 11:40 PM | コメント (0)

L'ecume des jours #184

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© orangepeel, @ sumida river

投稿者 orangepeel : 11:24 PM | コメント (0)

July 28, 2012

ephemera / wind chime

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birds wind chime
© ephemera collection of orangepeel

戦前のもの。夜店でよく売られていたそう。
軒先につるすと尻尾の竹が風に回って、鳥たちがカラカラと音を立てるそうです。

投稿者 orangepeel : 11:26 PM | コメント (2)

July 27, 2012

LIBRO ILLEGGIBILE MN 1 di Bruno Munari

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“LIBRO ILLEGGIBILE MN 1 di Bruno Munari, 1995” from my bookshelf

投稿者 orangepeel : 07:50 PM | コメント (0)

July 26, 2012

ephemera / wool color samples

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Hamanaka, 1969

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Puppy, '68-'69
© ephemera collection of orangepeel

暑中お見舞い申し上げます。
って、暑苦しい画像にて失礼いたします。
ブロカント市で購入した、毛糸の色見本。
「こんなもの何に使うんだ」と訊かれたけれど
使いみちがないからephemeraなんです☆

投稿者 orangepeel : 08:49 PM | コメント (0)

July 25, 2012

ephemera / vintage buttons

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© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 08:33 PM | コメント (0)

July 24, 2012

ephemera / Insect

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© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 07:20 PM | コメント (0)

July 23, 2012

ephemera / Tokyo Tower

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© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 03:50 PM | コメント (0)

ephemera / The Ochanomizu Bridge Tokyo, Japan

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© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 03:43 PM | コメント (0)

July 22, 2012

ephemera / Tokyo International Air Port

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© ephemera collection of orangepeel

東京国際空港
「もとは羽田飛行場といわれ、昭和六年に造られて、戦後は一時米軍及び外国航空会社が専用していたが、現在は日本航空会社や他の航空会社の飛行機が発着している。
滑走路は南北に約2130mのものと東西に1680mのものとがX型に交叉している。昭和30年5月、総工費10億円で、本館4階、別館2階のターミナルビルが完成した。
屋上にある航空管制塔からラジオビーコンを発信し滑走路には航空標識を設け、航空機もレーダーをそなえているので、夜間も不自由なく発着している。」
神田書店にて購入した羽田空港ふる絵葉書の裏面解説より

投稿者 orangepeel : 07:47 PM | コメント (0)

July 21, 2012

ephemera / Göteborg

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© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 07:05 PM | コメント (0)

July 20, 2012

ephemera / Sample Book

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© ephemera collection of orangepeel

『織物の知識』 Sample Book (繊維新聞社発行, 1955)
各繊維メーカーの生地サンプルがページに貼り付けられています。

投稿者 orangepeel : 07:03 PM | コメント (0)

July 19, 2012

Vintage Air Hostesses

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from Retronaut

投稿者 orangepeel : 07:36 PM | コメント (0)

July 18, 2012

Cabins in Sweden

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from Cabin Porn

投稿者 orangepeel : 08:14 PM | コメント (0)

Glass Beach

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Glass Beach (Fort Bragg, California)

投稿者 orangepeel : 03:46 PM | コメント (0)

July 17, 2012

Anthony Zinonos

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bikeRIDEbill

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theDIVE

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wheelspinWALTERS

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dustyDUO

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fastFRANKandFAMILY

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franticFIVE

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foundCOLOURS

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'rippingRACER' produced for Alfa Romeo 100yr anniversary exhibition

from Anthony Zinonos via Keith & Jamie Berger‏ (@CrankyPressman) on twitter

投稿者 orangepeel : 07:58 PM | コメント (0)

July 16, 2012

L'ecume des jours #183

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投稿者 orangepeel : 05:34 PM | コメント (0)

July 15, 2012

L'ecume des jours #182

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© orangepeel

きょうは新暦のお盆(7月15日もしくは前後の土日 - 東京・横浜・静岡旧市街地)。
夕暮れ時、あちこちの玄関先で迎え火が焚かれていました。
火を見つめるひとびとの佇まいが、どこかエドワード・ホッパー描くニューヨークの街角の寂寥とかぶって見えました。

投稿者 orangepeel : 08:32 PM | コメント (0)

July 14, 2012

Loading Mercury With a Pitchfork

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”Loading Mercury With a Pitchfork” by Richard Brautigan (Paperback - June 1976)
『突然訪れた天使の日』 リチャード・ブローティガン 著 / 中上 哲夫 訳 (思潮社刊, 1993)

_____ ブローティガンの詩は、世界の彼方からやってきてこの地球に降り立ち、私たちの日常の隣で見知らぬ光景を映し出している。綿毛のようなその世界の向こうには、どきっとするほどのエロチシズムと残酷性がのぞいている。1976年の詩集。_____
内容(「BOOK」データベースより)

ブローティガンの詩集・散文集はほとんど持っているが、これはなぜか買いそびれていて丸善で見つけて購入。
米国では1976年に発行されたセレクト詩集。

リチャード・ブローティガンに惹かれる理由。
アメリカ(日本びいきだったので日本も含めて)の底辺に生きるひとびとをやさしさとユーモアをもって描いているから。
よく、ビートニクにくくられるが、アイビーリーグのライティングコースを卒業したような先鋭で戦略的な作家ではない。


‘ぼくがいいたいのはこういうことさ。つまり、きみは自分自身を赦
     せるのか / 犠牲者がなければどんな犯罪でも?’
リチャード・ブローティガン 『突然訪れた天使の日』 「きみはきみ自身の赦しの子羊なのか?」 (p.15)


‘気づくことはなにかを失うことだ。
このことに気づくのにぼくはなにを失ったかについて考える、
   もしかしたらそのために嘆くことになるかも。’
「気づくことはなにかを失うことだ」 (p.25)


‘毎晩、眠りに落ちる直前
ウォルターは咳込む。他人とひとつ部屋で
寝たことがないので、彼は思っているのだ、
眠りに落ちる直前にはだれもが
    咳込むものだ、と。それが彼の世界なのさ。’
「ウォルター」 (p.79)


リチャード・ブローティガンはアルコホリックで晩年はほとんど書いていなかった。
中上哲夫氏のあとがきによると、1984年の猟銃自殺のあと『タイム』だか『ニューズウィーク』だかで
“low-keyed writer” と表現されていたそうである。

「控え目な作家」という意味だそうだ。


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投稿者 orangepeel : 11:06 PM | コメント (0)

July 13, 2012

Dime-Store Alchemy

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『コーネルの箱』 チャールズ・シミック 著 / 柴田 元幸 訳 (文藝春秋刊, 2003)

_____ 秘密の窓を開ければ…ピューリツァー賞作家が贈る小さくて贅沢な、迷宮。カラー34点収録。 _____
内容(「BOOK」データベースより)

詩人・チャールズ・シミックによる、コーネルの箱についての散文集。原題“Dime-Store Alchemy”(十セントショップの錬金術)。
日本でジョゼフ・コーネルは人気だけれども、米国ではシミックの詩は高い評価を受けている。
以前、twitterで米poetry関係アカウントに、シミック著のこの本の存在を指摘したことがあるが(おこがましい:笑)知られていなかった。
コーネルの作品集は大判のものを何冊も持っているので、今回はシミックの“コーネル愛”テキストを愉しんだ次第です。

‘・・・コーネルが物について行なったのと同じように、すでにある言葉のなかから断片を見つけてきて、それを素材に詩を作りたいと思った。そして私は、コーネルを理解したかった。コーネルは模倣に値するアメリカ人芸術家である。そのことは私にとってますます明らかになっていった。結局私にできたのは、オマージュを構成することだった____ 彼が愛した詩人たちの精神にのっとって書いた、短い文章の連なり。「無限は君が否定した偶然から現れ出る」とマラルメは書いている。私もそう思う。そしてここでは、もうひとつめざしていることがある。これはコーネル本人が、日記の日付なしの項にいみじくも書いたように、「妄想(オブセッション)に形を与えようとする懸命の企て」である。’
チャールズ・シミック 『コーネルの箱』 序 (p.10)


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© Joseph Cornell Taglioni's Jewel Casket, 1940

 
 ‘家に保管してある一五〇余りのファイルを、コーネルはこんなふうに形容している ______
       
       日記、日誌、貯蔵所、実験室、ギャラリー、博物館、聖域、観測所、鍵・・・・・・
      迷路の核、夢と幻の交換所・・・・・・取り残された幼年期。
 
 コーネルの方法と目的を知らない他人が見たら、ファイルに入っているものをクズ籠の中身と表現することだろう。まあたしかに、この上なく奇妙なクズだと認めはするだろうが______ 何しろそこには、二十世紀のアメリカ人が捨てたものもあれば、十九世紀のパリジャンが捨てたとおぼしきものもあるのだから。’
「ベビー服を着た犬」(p.84)


 ‘ユートピア・パークウェイは雨。障害を抱えた弟は鉄道模型で遊んでいる。コーネルはジョン・ダンの説教集を読んでいて、オーブンでは母のパイのように、オテル・ポオ=セジュールの箱が焼けている最中だ。
 箱が古びて見えるよう、コーネルはペイントを二十回くらい塗り、ニスを塗って、磨き、陽や雨風にさらした。ひび割れて古く見えるようオーブンで焼いたりもした。
 骨董品の捏造者や、過ぎ去りし時代を愛する人も、同じ方法を用いる。’
「ユートピア料理」 (p.126)


‘・・・・
 すべての芸術は、自己が他者を求める渇望にかかわっている。我々はみな孤児であり、その孤児が、見つけた物を手当たり次第素材にして、自分のきょうだいを作る。芸術とは、少しずつ、難儀に、自分が他者に変容していく営みである。’
「トーテミズム」 (p.127)


 ‘「君は君の不眠症に対して何の秘密も持たない」と、入口の看板に書いてある。あなたの部屋の壁は白く、シーツと枕も同様。蝶番で開け閉めする窓がある。ずっと上、天井のすぐそばの格子窓。あたかもこのホテルがかつての監獄であったかのように。
 白い真理、ダンの言う「囲い込まれた大いなるもの」。
 無限_____ 語るべき物語を持たない時間。
 あなたは自分のささやかな糸ですべてを測っている気がしている。それとも靴紐の切れ端で?
 だからこそ、コーネルの晩年の箱は、どれもほとんど空っぽなのだ。’
「世界の果てのホテル」 (p.144)


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投稿者 orangepeel : 09:13 PM | コメント (0)

Joseph Cornell - Rose Hobart (1936)


Joseph Cornell - Rose Hobart (1936)

投稿者 orangepeel : 07:24 PM | コメント (0)

July 12, 2012

from my bookshelf

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July 11, 2012

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from FRANCESCA VILLA collction

投稿者 orangepeel : 07:48 PM | コメント (0)

July 10, 2012

Amy Rice

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from Amy Rice

投稿者 orangepeel : 08:52 PM | コメント (0)

July 09, 2012

L'ecume des jours #181

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投稿者 orangepeel : 04:53 PM | コメント (0)

July 08, 2012

羊歯

 窓辺にすわってテラスをときどき眺め、裁縫箱から針と糸をとりだしてフェルトで羊歯をつくっている。動物の毛を固めて乾かした不織布で、まるで水脈から葉脈に息吹を得たような植物をつくっている君が、何を待っているかを知っている。

 彼は、本棚の単行本のうしろにウイスキーをかくしていて昼間から絶望に寄り添い、泣きながら君のスーパーマーケットへの出勤を見送る男だった。
 
 夕立のあがった頃、僕は大型スーパーマーケットで田舎の母への夏の贈り物にフルーツゼリーの詰め合わせボックスを選びカウンターへ行った。君はギフトコーナーの配送センターのカウンターで働いていた。「熨斗紙はどういたしましょう」と訊いた。「いや、とくにいいや」とぞんざいに答えたのだが、「じゃあ、ちょっとサービスで」と色とりどりの和紙を数枚選んできれいなグラデーションをつけて箱を包んでくれた。「こういう植物の手触りのある紙が好きなんです。私物です。秘密ですよ」と言って恥ずかしそうに微笑んだ。僕は君を仕事終わりの夕食に誘った。しばらく驚きとためらいをうかべていたが、「少しの時間なら。夫が帰宅を待ってるので」と答えた。

 店の近くの中華料理屋で待ち合わせた。制服を脱いだ君は、よくいえば(ホントによくいえばだが)ドロシー・パーカーのようなフラッパー風の古めかしいワンピース着ていた。少女のようにも見えた。
 僕らは腹ごたえのない飲茶のセットをとった。
 「実は僕はグラフィックのデザインの仕事をしているんです。あなたのように包装紙にこだわる店員さんに興味を持ってしまって。ぶしつけなお誘い、ごめんなさい」
 「いえいえ、誘っていただいてうれしいです。私なんか、もう、女、とっくに終わってるとおもってたから」と素直に笑った。
 
 「週1回、教会のミーティングにつきそっているの。時間がもったいないから、女性向けのワークショップでパッチワークとか貼り絵を手慰みに習ってたら、すっかり好きになってしまって。彼は、教会にいくのをいやがるの。クリスチャンじゃないし、どの神にむかって誓いを立てるんだ、って。ソーシャルワーカーの聖人君子気取りが気に入らないんですって」と、とりとめもなく話した。「僕は、本の装丁をやってます。だから紙にはこだわるんだ。紙はパルプでできている。パルプとは樹だ。古代から、神は樹に宿るといわれている。紙は神聖なものなんだ」と熱弁をふるってしまったら「神と紙のお話。というオチね」と君は神妙そうにさびしそうに目をふせた。

 突然、となりのテーブルのポータブルプレイヤーからチャチャのリズムが聞こえ、中年夫婦の上半身が踊りだした。社交ダンスの振り付けの打ち合わせをしているらしい。
 僕らは笑いをこらえながら「落ち着きませんね。出ましょうか」とウエイターを呼んでチェックを渡し、君に携帯の番号をメモしたコースターをすべらせた。
 その日、君ははじめて彼になぐられ、僕に救いをもとめてきて、あれから半年になる。

 ゆうべ電話があった。
 泣きじゃくる彼の咽び声が受話器ごしに漏れ聞こえ、君も一緒に床に泣き崩れた。
 「かわいそうなの」と君は言う。
 
 窓辺で君は待っている。
 絶望が希望にかわることを信じながら、 
 岩陰の水脈にひっそりと生きる羊歯。
 

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© text by orangepeel a.k.a. hiromi suzuki

超短篇小説を書きました。
(テキストの無断転用・転載は固く禁じます)

投稿者 orangepeel : 12:37 AM | コメント (0)

July 07, 2012

ライラック

 いつもの放課後だった。学校へ夫をむかえにいく。3年前、タツルは東京のメーカーを辞め、海のある町に戻り数学の教師になった。市役所の夕暮れのチャイムが響き渡ると、私は自転車をこぎ畦道をいそぐ。夫とともに他愛のない冗談に笑いながらちいさな商店街で惣菜や日用品を求めながら帰路に着くのが習慣だった。

 その日はめずらしく担任の教室にはおらず、教員室で訊いて美術室に見つけた。すみれさんが生徒たちに囲まれていた。すみれさんは男子生徒とも気軽に話す。学生仲間というように。タツルはそこで美術大学進学希望の生徒と進路相談をしていた。私に気付くと少し気まずそうに(ちょっと待ってて)という仕草をした。相手の生徒が苦笑いをする。

 すみれさんが「これ、きょうの授業の静物画のモチーフにしたの。どうぞお宅に持って帰ってらして」と白いライラックを手渡す。「わあ、きれい。ライラックって結構派手なんですね。居間に飾るわ。ありがとうございます」と礼をいう。
 「すみれさんと話があるから、校門で待っててくれないかな」とタツルがうながす。一瞬、すみれさんと不思議な微笑がかわされたような気がした。

 10分ほどして、教科書類を抱えてやってくる。私の自転車の荷台にトートバッグを投げ入れる。海沿いの防風林をしずかに歩き始める。しずかに、しずかに。
 「今日はあんまり喋らないね」と気まずくなった私が口を切ると、タツルが唐突に「別れたい」という。「すみれさんと付き合っている。ただの幼馴染とばかり思ってたけど、先週映画に誘われて帰りにパークサイドホテルに行った」
 「誘われたんだよね。タツルは別に好きなんじゃないんだよね」と私は取り乱す。
 「寝たんだよ」
 しばらく沈黙が続く。
 おどけて大げさにはしゃぐ彼はいない。緊張した、しかしどこかはりつめた糸が緩んだような、やさしい気持ちがどこか他所の空(くう)にいる。
 防風林の松の枝の伐採をしていた作業員たちが、帰り支度をしている。
 「こんな花、いらない」
 私は、伐採した枝をつみあげた焚き火にライラックを投げ入れる。作業員たちが驚きのまなざしをむける。
 「この花をくれるときのすみれさんの目、意地悪だった。それから口元にいやらしいあざわらいをした。ひとのものを欲しがる不潔な表情だった」
 こういうとき、女は女を責める。男の罪を許す。タツルは黙っている。
 「ほんとうに別れるんだったら、海に飛び込んで死んでやる」と自転車をたおして高潮になった海岸に走る。
 「もう、そういうのが疲れるんだよ」とタツルが腕をつかむ。
 「死にたいこと、主治医に話す」 
 「いつものことじゃないか」
 「本当に別れるんだったら、全財産ちょうだい。知らない町だし身寄りもないもの」と叫ぶ。
 タツルは一瞬躊躇したが、「ああ、いいよ」とあっさり認める。
 「すみれさんの目、意地悪だった。それから口元にいやらしいあざわらいをした。ひとのものを欲しがる不潔な表情だった。あんなひとのどこがいいの」
 と私は繰り返す。

 彼女は本当はうつくしかった。
 ライラックに負けないほどの豪華な笑顔だった。

 潮が満ち、ひっくり返ったままの自転車と高波とともに号泣する。

 彼はどこに帰ったのだろう。自転車のかごの中にトートバッグはなかった。


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© text by orangepeel a.k.a. hiromi suzuki

超短篇小説を書きました。
(テキストの無断転用・転載は固く禁じます)

投稿者 orangepeel : 04:29 PM | コメント (0)

July 06, 2012

かなしいうわさ


スクーターズ「かなしいうわさ」

from 信藤三雄 (mitsuo shindo)‏ @SHINDOmitsuo on twitter

投稿者 orangepeel : 02:10 AM | コメント (0)

July 05, 2012

Allen Ginsberg's suggested reading list

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Allen Ginsberg: Suggest Reading List

from City Lights Booksellers & Publishers via City Lights Books‏ (@CityLightsBooks) on twitter

投稿者 orangepeel : 10:22 PM | コメント (0)

The Unabridged Journals of Sylvia Plath 1950-1962

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from e-reading.org. via Sylvia Plath‏ (@itssylviaplath) on twitter

投稿者 orangepeel : 10:09 PM | コメント (0)

L'ecume des jours #180

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© orangepeel

投稿者 orangepeel : 09:58 PM | コメント (0)

July 04, 2012

Alan Kitching

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letterpress by Alan Kitching / a cover design for Wallpaper Magazine


Alan Kitching – Letterpress Design – Wallpaper Magazine via Keith & Jamie Berger‏(@CrankyPressman) on twitter

投稿者 orangepeel : 02:05 AM | コメント (0)

Chris Gill - Wires


Chris Gill - Wires

from PRNTD (‏@PRNTDPublishing) on twitter

投稿者 orangepeel : 02:02 AM | コメント (0)

Rain of Poems over London

Rain of Poems over London / Bombardeo de poemas sobre Londres from Casagrande on Vimeo.

via PoetrySociety‏ (@PoetrySociety) on twitter

Rain of Poems over London / Bombardeo de poemas sobre Londres

投稿者 orangepeel : 12:25 AM | コメント (0)

July 03, 2012

ephemera / Red Cross

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© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 09:32 PM | コメント (0)

ink test spots

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three stamp block ink test spots

from Present and Correct (‏@presentcorrect) on twitter

投稿者 orangepeel : 09:30 PM | コメント (0)

July 02, 2012

Bryan Nash Gill

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Woodcuts by Bryan Nash Gill

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from the desk of Bryan Nash Gill via fromyourdesks

投稿者 orangepeel : 11:23 PM | コメント (0)

July 01, 2012

the bookshop boat

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from Bookshelf Porn via Bookshelf Porn‏(@bookshelfporn) on twitter

投稿者 orangepeel : 11:53 PM | コメント (0)