June 30, 2012

TOMATO

tomato120630mj.jpg

tomato120630mj02.jpg

tomato120630mj03.jpg

tomato120630mj04.jpg

tomato120630mj05.jpg

tomato120630mj06.jpg

tomato120630mj07.jpg

tomato120630mj08.jpg
©TOMATO

投稿者 orangepeel : 11:48 PM | コメント (0)

40人

40people120630mj.jpg
© illustration by hiromi suzuki

装丁をてがけさせていただいた、精神科医・詩人 神谷和弘詩集『40人』
amazonに五つ星のレビューがありましたので、ここにご紹介いたします。

★★★★★ やさしく寄り添う神谷先生の様子が目に浮かぶ詩集, 2011/2/28
作者が長年臨床をやっていて、強い印象を残す患者や忘れがたい患者という人たちと若干の例外(作者自身、母親、友と思われる・・)の40人の心の詩である。
精神科医である作者とのかかわりの中で、心を病む人たちの心情を詩という形で表現している。
この人々にやさしく寄り添う神谷先生の様子が目に浮かぶ詩である。音読してみたいと思わせる詩でもある。
あとがきにあった「疾患のイメージを世に知ってもらいたい」という試みは成功していると思う。
エビデンスや、DSM、ICDでは表現できない精神疾患の世界を見事に表している。
それだけでなく、人間が本来持っている優しさにつながっているように感じた。
 
この詩集の中で私の好きな一行。
「今はリウマチも胃痛もせん妄もすべてが朝露と語らう」
最初は意味が分からなかったが、あっと気が付いたとき少し涙が出そうになった。 _____
ペーパー剣士 様

★★★★★ 精神疾患の更なる理解が出来る一冊, 2011/11/10
うつ病や統合失調症、認知症といった様々な精神疾患の患者さんの内面を、精神科医が具体的に表現した詩集。
患者さんが抱える葛藤や苦悩を表現しているので、考えさせられる内容になっている。
暗くなりがちな中にも、作者の優しさや、ユーモラスな一面が垣間見れる。
うつ病や認知症という病気はよく耳にする機会が増えたとはいえ、精神疾患に対するスティグマ(偏見)は存在する。
正しく病気を理解することも大切だが、更に踏み込んで、そういった方々が何を考えているのか? どう感じているのか? を知るヒントになる良書。
介護者や精神科医療に携わる方には特にお薦めしたい。 _____
トシ 様

投稿者 orangepeel : 08:29 PM | コメント (0)

June 29, 2012

summer bargain

bivio120629mj.png
© illustration by hiromi suzuki

JR赤羽駅前 ショッピングセンター・ビビオ
サマーバーゲン開催中 6/29(Fri)〜7/8(Sun)

館内ポスター等のイラストレーションをてがけております。

投稿者 orangepeel : 08:15 PM | コメント (0)

June 28, 2012

June 27, 2012

365 Days of Hand Lettering

365days120627mj01.jpg
365 Days of Hand Lettering: Day 163
-Robert Frost

365days120627mj02.jpg
365 Days of Hand Lettering: Day 169

365days120627mj03.jpg
365 Days of Hand Lettering: Day 174

from Today is going to be awesome. * The blog of artist Lisa Congdon

投稿者 orangepeel : 07:07 PM | コメント (0)

June 26, 2012

ephemera / Suisse

suisse120626mj001.jpg

suisse120626mj002.jpg

suisse120626mj03.jpg

suisse120626mj04.jpg

suisse120626mj05.jpg
© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 10:30 PM | コメント (0)

June 25, 2012

ephemera / cheapie

cheapie120625mj01.JPG

cheapie120625mj02.JPG

cheapie120625mj03.JPG

cheapie120625mj04.JPG

cheapie120625mj05.JPG
© ephemera collection of orangepeel

投稿者 orangepeel : 09:38 PM | コメント (0)

June 24, 2012

ephemera / André Stil

andrestil120624mj01.jpg

andrestil120624mj02.jpg
© ephemera collection of orangepeel

Le premier choc - au château d'eau 1951
Paris avec nous le premier choc 1953

© Les Editeurs Français Réunis

投稿者 orangepeel : 08:51 PM | コメント (0)

June 23, 2012

尊厳死は誰のものか

gendaishiso120623mj.jpg
『現代思想』 6月号 特集: 尊厳死は誰のものか- 終末期医療のリアル (青土社刊, 2012)

「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案 (仮称)」という法案が国会に提出された。
つい最近まで、pdfがネット上にあったのだが、現在みつからず資料不足にて失礼いたします。

私は尊厳死というものに断固反対である。
人は死の直前まで意識と生への希求があるからだ。
また、看取る家族にとっては、自殺幇助あるいは殺人とも受け止めざるをえない。

『現代思想』 6月号は、タイムリーに「特集: 尊厳死は誰のものか- 終末期医療のリアル」というもの。
以下、twitterにてメモしたものや意見したものを抜書きしました。

「今社会の支えのない中で自殺する方が毎年三万人、私はこの死はいわば持てる者と持たざる者の内戦による戦死と考えている。すでに障害あるなしのかかわらず尊厳ある生は奪われ、孤立の中で死を選ぶ人がこれだけ存在する」『現代思想』6月号=尊厳死は誰のものか p.93

「ドナーカードが自殺の背中を押すことは当然想像できる。これも「自己決定」と呼ぶのであろうか?脳死・臓器移植法改悪後の初めての十五歳以下のドナーの死は自殺であったこと、そしてそれが徹底的に隠されたということ、このことは象徴的な事例である」『現代思想』 尊厳死は誰のものか p.93

「尊厳死の思想は人間が生きている状態に対してこれは尊厳ある生き方、これは尊厳の失われた生き方というふうに規定する。そして尊厳の失われた状態で生きることは無駄であり本人も望まないものだと決め付ける」『現代思想』6月号=尊厳死は誰のものか p.115

尊厳が失われてしまったから、日本では若年の自殺者が多いのだ。一般に尊厳死や孤独死を考えるのは、元気なお年寄りだったりする。先日「孤独死は嫌だから理事長さん(うちはマンションの理事長なんです)に部屋のスペアキーを預かってほしい」とお婆さんにたのまれたが、他人の死に責任は負えない。

「ヒトラーの犯した過ちをくり返してはならない。そのためにはまず人間の生命に価値づけをするような法案を阻止しなくてはならない」 『現代思想』6月号=尊厳死は誰のものか p.115

6歳未満の脳死、臓器提供のニューズ。こどもにはドナーの意志はない。また、脳死に回復の可能性がないとはいえないし、体温がある以上、脳のどこかは機能しているはず。反応がなくてもこちらの声が聞こえていることもある。

《脳死患者は、まだ生きている。臓器を摘出するために便宜上「死んでいる」と法律で認定されているだけで、実際には生きているし、いろいろなことを感じている。脳死患者から臓器を摘出するときには、だから麻酔がかけられる。》

「ポックリ逝きたい」とは、都合よくいかないものだ。
安楽死といっても、人工呼吸器をはずせば何時間も呼吸困難に苦しむ。
尊厳死は個人にとって都合のはいいことではなく、今後日本の医療社会の倫理感の問題になるようだ。


=====================
about my site

投稿者 orangepeel : 10:13 PM | コメント (0)

June 22, 2012

架 空 ノ 梯 子  ソ ラ ノ シ タ

serienishe129622mj01.JPG

serienishe129622mj02.JPG

serienishe129622mj03.JPG

serienishe129622mj04.JPG

serienishe129622mj05.JPG

serienishe129622mj06.JPG

serienishe129622mj07.JPG

serienishe129622mj08.JPG

serienishe129622mj09.JPG

serienishe129622mj10.JPG

serienishe129622mj11.JPG

serienishe129622mj12.JPG

serienishe129622mj13.JPG

serienishe129622mj14.JPG

serienishe129622mj15.JPG

serienishe129622mj16.JPG

serienishe129622mj17.JPG
© orangepeel

exhibition Série NICHe;perfume & photograph, at Galerie Malle ebisu, tokyo. 6.19tue -24 sun
「香水と写真二人展」 @恵比寿 Galerie Malle. 6.19tue -24 sun
中野新橋 古書猫額洞のStue氏(photo)とご友人で調香師&造形作家のkizashino氏二人展、行ってまいりました。

素敵な展示と素敵なギャラリー!

6月24日(日)までです、みなさまもぜひ☆

(ちなみに、一番下の写真。床にはなぜかマンホールが!かつての水路の上に佇むギャラリー?)

投稿者 orangepeel : 10:38 PM | コメント (0)

June 21, 2012

ephemera / Saul Steinberg

saulsteinberg120621mj01.jpg

saulsteinberg120621mj02.jpg
© ephemera collection of orangepeel

Illustration de Steinberg

© Éditions Gallimard, 1954

投稿者 orangepeel : 11:55 PM | コメント (0)

June 20, 2012

Waiting Like Mad


Ben Watt - Waiting Like Mad

投稿者 orangepeel : 06:56 PM | コメント (0)

Sketch For Summer


Durutti Column - Sketch For Summer

投稿者 orangepeel : 03:39 PM | コメント (0)

June 19, 2012

June 18, 2012

Sylvia Plath’s Drawings

sylviaplathdrawings120618mj01.jpg

sylviaplathdrawings120618mj02.jpg

sylviaplathdrawings120618mj03.jpg

sylviaplathdrawings120618mj04.jpg

sylviaplathdrawings120618mj05.jpg

sylviaplathdrawings120618mj06.jpg

sylviaplathdrawings120618mj07.jpg
from Brain Pickings via Sylvia Plath (‏@itssylviaplath) on twitter

投稿者 orangepeel : 06:33 PM | コメント (0)

June 17, 2012

gem

gem120617mj01.jpg
1960s gem chart

from via Present and Correct‏ (@presentcorrect) on twitter

投稿者 orangepeel : 07:16 PM | コメント (0)

June 16, 2012

hiromi suzuki

hiromisuzuki120616mj.jpg
from ultra-book(Paris,France)

投稿者 orangepeel : 11:35 PM | コメント (0)

June 15, 2012

GIFT TAGS

johnderiancompany120615mj03.png

johnderiancompany120615mj04.png

johnderiancompany120615mj05.png

johnderiancompany120615mj06.png
johnderiancompany120615mj01.png
johnderiancompany120615mj02.png
from John Derian Company

投稿者 orangepeel : 07:19 PM | コメント (0)

June 14, 2012

L'ecume des jours #179

ldj120614mj.JPG
© orangepeel

税務処理の途中であわただしく摂ったサンドウィッチの王道、ハムサンド。

投稿者 orangepeel : 09:31 PM | コメント (0)

June 13, 2012

celebrity poet doppelganger thing...

celebritypoet120613mj01.png
ee. cummings


and


celebritypoet120613mj02.png
Thom Yorke

from BOTH BOTH via John Sakkis‏ (@merkoneus) on twitter

投稿者 orangepeel : 07:37 PM | コメント (0)

Creep


Creep - Radiohead

投稿者 orangepeel : 07:31 PM | コメント (0)

June 12, 2012

dad

kocofathersday120612mj.jpg
father's day e-cards are modern. and lyrical. on june 17th be modern. be lyrical.

from koco new york

投稿者 orangepeel : 07:01 PM | コメント (0)

June 11, 2012

Curious French Cat drawing by Sylvia Plath

drawingbysylviaplath120611mj.png
from Sylvia Plath‏ (@itssylviaplath) on twitter

投稿者 orangepeel : 07:20 PM | コメント (0)

June 10, 2012

L'ecume des jours #178

ldj120610mj01.JPG

ldj120610mj02.JPG

ldj120610mj03.JPG

ldj120610mj04.JPG

ldj120610mj05.JPG

ldj120610mj06.JPG

ldj120610mj07.JPG

ldj120610mj08.JPG
© orangepeel

投稿者 orangepeel : 06:50 PM | コメント (0)

この道


大貫妙子 - この道

投稿者 orangepeel : 06:45 PM | コメント (0)

June 09, 2012

Do Not Disturb

donotodisturb120609mj01.jpg

donotodisturb120609mj02.jpg

donotodisturb120609mj03.jpg

donotodisturb120609mj04.jpg

donotodisturb120609mj05.jpg

donotodisturb120609mj06.jpg

donotodisturb120609mj07.jpg

donotodisturb120609mj08.jpg
'Do Not Disturb' signs from DO NOT DISTURB SIGNS via Present and Correct‏ (@presentcorrect) on twitter

投稿者 orangepeel : 06:01 PM | コメント (0)

“Fashion News”, 1928


“Fashion News”, 1928

from Retronaut via The Retronaut‏ (@theretronaut) on twitter

投稿者 orangepeel : 05:47 PM | コメント (0)

June 08, 2012

L'ecume des jours #177

ldj120608mj01.JPG

ldj120608mj02.JPG

ldj120608mj03.JPG

ldj120608mj04.JPG

ldj120608mj05.JPG

ldj120608mj06.JPG

ldj120608mj07.JPG

ldj120608mj08.JPG

ldj120608mj09.JPG

ldj120608mj10.JPG

ldj120608mj11.JPG
© orangepeel

投稿者 orangepeel : 04:35 PM | コメント (0)

ephemera / summer dress

dress120608mj.JPG
© ephemera collection of orangepeel

高円寺の古着屋でみつけた夏用のワンピース、700円也。
似合うかどうかは別なので、エフェメラ(笑)。

投稿者 orangepeel : 10:29 AM | コメント (0)

Sot l'y laisse

sotlylaisse120608mj.png
from

投稿者 orangepeel : 09:00 AM | コメント (0)

June 07, 2012

L'ecume des jours #176

ldj120607mj01.JPG

ldj120607mj02.JPG

ldj120607mj03.JPG

ldj120607mj04.JPG
© orangepeel

投稿者 orangepeel : 10:25 PM | コメント (0)

hiromi suzuki illustrations

english120607mj.jpg
© hiromi suzuki, 2012

中学英語だけでかなり通じる英会話』 (河出書房新社刊, 2012)
カヴァー・イラストレーション描いてます。

投稿者 orangepeel : 10:21 PM | コメント (0)

June 06, 2012

FROM THE DESK OF Doug Johnston

dougjohnston120606mj01.jpg

dougjohnston120606mj02.jpg

dougjohnston120606mj03.jpg

dougjohnston120606mj04.jpg

dougjohnston120606mj05.jpg
from fromyourdesks

投稿者 orangepeel : 08:17 PM | コメント (0)

June 05, 2012

L'ecume des jours #175

ldj120605mj01.JPG

ldj120605mj02.JPG

ldj120605mj03.JPG

ldj120605mj04.JPG

ldj120605mj05.JPG

ldj120605mj06.JPG
© orangepeel

投稿者 orangepeel : 05:06 PM | コメント (0)

rotary

眠りのヴィークルには
ヴィネガーがたりない

枕を蹴飛ばしたら

「酢!」

というくらいの飛沫がなきゃ

鱈とジャガイモと青豆と
年老いた乳母がのっそりと
最後尾座席に寝そべっている

車掌はここに宣言する
夢から醒めてメロディをおもいついたら
ベルを鳴らせ

百花繚乱のロータリーでいっしょに途中下車しよう


rotary120605mj.jpg

© poetry & collage by orangepeel


forbidden to copy poetry and collage without permission
(詩とコラージュの無断転用・転載は固く禁じます)

投稿者 orangepeel : 09:47 AM | コメント (0)

June 04, 2012

Anna See

annasee120604mj01.jpg

annasee120604mj02.jpg

annasee120604mj03.jpg

annasee120604mj04.jpg

annasee120604mj05.jpg

annasee120604mj06.jpg

annasee120604mj07.jpg
© Anna See

Hand-pulled Linocut Art Print

from The Bazaar

投稿者 orangepeel : 07:59 PM | コメント (0)

June 03, 2012

ムーミンパパの『手帖』

moomin120603mj01.jpg
ムーミンパパの『手帖』 東宏冶 著 (青土社刊, 2006)

_____ 恋を休んだ日は、ムーミン
ムーミンの物語を、数多くの引用と原作者トーベ・ヤンソンの手法の分析とともにひもときます。ムーミンパパがつけている「発見の手帖」になぞらえ、ムーミンの世界をいろいろな登場人物から「発見」していくことの楽しみと驚き。ムーミンたちの愛くるしさだけではない、ヤンソンの深い世界観が見えてきます。1991年鳥影社版の増補復刊。 _____
「ムーミンパパの『手帖』 トーべ・ヤンソンとムーミンの世界」 青土社 紹介より

moomin120603mj02.jpg
「ムーミンパパの『手帖』」 東宏冶 著 (鳥影社刊, 1991) さし絵と地図の愉しみ(p.248-249)

(注:以下の引用は1991年鳥影社版からです)

ムーミントロールの物語は、こども向けのファンタジーではないことは昨今の常識になっている。
トーべ・ヤンソンの作家としての姿勢は、特別な読者を想定していない。
‘・・・それは、子供の世界を単一なものと見ない、子供の自主性を大切にする、そして大人の自分の眼をことさら子供の眼の低さに置く必要もない、それほどに自分が幸福な子供時代をすごしたと感じている、そういう好ましい作家の姿だ。さらにつけ加えて、自ら「いかなる哲学」もないと言うものの、あえてヤンソンの基本的な思想を言えば、日本のあるテレビ関係者に語ったという、「ムーミンの世界は、ノー・マネー、ノー・カー、ノー・ボクシング(お金もない、車もない、暴力もない世界)である」という考え方だろう’
もっとも幸福な幼年時代 (p.16)

トーべ・ヤンソンはフィンランドの作家であり、ムーミントロールは北欧神話(フィンランド神話)の妖精トロルに由来すると考える。物語にある、ヘムル族・ムーミン族・スノーク族というのは、アングロサクソンが定義する「人種」という概念ではなく、神話的「土地の霊」 Genius loci と考えるほうがロマンティックである。ヤンソンは、ムーミン一家を通して、海・森・霧・木・岩・砂などの自然の物質感を官能的かつ抽象的に簡素な文体で描いた。
さて、Genius loci ムーミントロールが住む(澄む)やすらぎの地とは。

‘(1) その場にいると「安心感」が得られること。それは自分の三方や四方が(とくに背後が)樹木や岩や薪の山などの“壁”’によって守られていることによって得られる。
 (2) それとともに、「解放感」があること。上方や前方に、空や海などの空間の拡がりがあるおかげで、閉じこめられているという感じがなくなっている。
 (3) その場にひとりでいられ、ひとりでものを考えられること。かれらの見つけたその場所の広さは、せいぜいベッド二個分か、一人でしかいられないほどである。
 (4) そこには太陽がさしこんだりして、「あたたかみ」や「ぬくみ」が感じられること。’
安らぎの空間、憎しみの空間 (p.30)

孤独を愛し求めるさまは、スナフキンにも徹底しているが、小川の音をリフレインにして作曲をはじめると、かならず邪魔がはいる。芸術家は隣人を避けられない。しかし、最終的に整った形で望んだ曲が姿をあらわすのである。その天才性を、東氏は「アウラ」と呼んでいる。
 ‘「それから〔スナフキンは〕仰向けに寝て春の空をながめました。彼の真上は澄んだ紺色をしているし、木の梢の上の方は、海のような色をしています。彼の帽子の下のどこかで、あの調べが動き始めました。_____第一部は憧れ、第二部と第三部は春の悲しみ、それから、そうです、たった一人でいることの大きな喜びでした。(『ムーミン谷の仲間たち』三〇/三三-三四ページ)」
 「夜明けの光が白々射し始めると、スナフキンは自分の五つの音色をつかまえに海辺は出掛けていきました。岸に打ち上げた海草のかたまりや流木をまたいで砂浜に出ると、そこに立って、じっと音色の近づくのを待ちました。それはすぐやって来ました。こんなだったらいいなあと思っていたよりももっとさわやかで美しい音色でした。(『ムーミン谷の十一月』二八七-二九七ページ)」’
スナフキンと自由 (p,51)

スナフキンは所有を嫌う。それは作者・トーべ・ヤンソンの創作指向にもつながる。
 ‘心の中に所有するとは、つまり記憶することであるが、それを不用意に言葉にして喋ってしまうと(つまり形式化すると)、今度はその言葉(形式)だけが記憶に残って生きながらえ美しいものの記憶が消えてしまう。美はそれほどに脆いものなのだ。しかし、そもそも記憶自体も脆いものであって、言葉にしないで所有してるつもりの美しいものの記憶もまた、やがては消えてしまうだろう。そういうとき、言葉という形式をまとわせておけば、その美しいものの記憶をよみがえらせるための、開けごまの呪文のようなものになるかもしれない。ここに、美しいものをめぐって、沈黙することと言葉にすることとの間のジレンマがあるのである。その解決のための方法は、いつか決定的な言葉にするにしても、それをぎりぎりのばすことだろう。そしてその間に、何度も何度も、沈黙したままで「美しいもの」を(書くべき対象を)思い出すことだろう。言葉にしないで対象を(美しいものの記憶を)何度も思い出すことは、いわば美しい壺のまわりをぐるぐると見てまわるようなもので、それまで気づかなかった面も見えるようになり、その書くべき対象に奥行きが出てくるようになるということだ。’
ヤンソンの方法 3 (p.225-226)

最後に、ムーミントロールたちにとってのクリスマスについて。

‘「そこでムーミントロールは家の中へ入っていって、見つけた限りのろうそくを集めてきました。それからもみの木の周りの雪の中に、それを立て、並べると、一本また一本と、注意深く火をつけました。とうとう全部のろうそくが、小さな輪を描いて燃えあがりました____暗闇とクリスマスをなだめるかのように。(『ムーミン谷の仲間たち』二六三/二五七ページ)
 「それからみんなはまた雪の中に坐って、恐いお客さんが来るのを待ち構えていたのです。時間はずんずん経ちましたが、何んにも起こりません。(同二六六/二六〇ページ)」’
神さまの気配 (p.122)

厳しい冬におとずれるクリスマスは、恐いお客さん、畏怖する自然の神さまである。
クリスマスツリーとなる「もみの木」は北欧のひとびとにとっては深淵に誘う原生林なのである。

もうひとつ、北欧神話「ユグドラシル」を思わせるエピソードを引用させていただく。

 ‘おしゃまさんはムーミントロールに色々」なことを教えている。自分の眼の前で見た死という出来事を受け容れることができず、死んだリスに感傷的な同情を寄せるムーミントロールに向かって、彼女は、「死んだら死んだのよ。このリスはそのうち土になるでしょ。やがてそのからだの上に木が生えて、新しいリスたちがその枝の上で跳ねまわるわ。それでもあんたは悲しいことだと思う?」(『ムーミン谷の冬』七一/七四ページ’
ものを所有しないこと (p.69)


=====================
about my site

投稿者 orangepeel : 08:22 PM | コメント (0)

June 02, 2012

Série NICHe

stue120602mj.jpg
 Série NICHe 香水と写真二人展
 Représentation Stue
 Muet l-esplanade inc. kizashino
 於 ギャラリーまぁる

お世話になっている中野新橋川島商店街 古書『猫額洞』、Stueさまの写真展です。

投稿者 orangepeel : 10:27 PM | コメント (0)

Virginia Woolf

virginiawoolf120602mj.jpg
『ヴァジニア・ウルフ研究』 神谷美恵子 著 (みすず書房刊, 1981)

_____ 著者は英文学を専攻していたころ、初めてヴァージニア・ウルフの作品に出会って「美しさと謎」を感じた。やがて精神医学に転じてから、それを新しい眼でとらえなおすことができた。本書は、ウルフの生涯・人となり・作品と精神の病を考察する、誰も試みなかった病跡研究(パトグラフィー)の集成である。

ウルフの夫が"Aura"と呼んだある神秘的なものが、ヴァジニアの人格と仕事から発散していた。「魚のひれ」「うねりくる波」「私の山頂体験の瞬間」など、創造の原点であり狂気の核心にあるものは、いかに定礎され、意味づけられるのであろうか。

ウルフの甥クゥエンティン・ベルの大著『ヴァジニア・ウルフ伝』につぎのような一節がある。「私の信ずるところでは、日本の精神科医のマダム・ミエコ・カミヤがヴァージニア・ウルフの病跡を準備しているはずだから、その仕事が公表されたら、精神医学がウルフの病気の助けとなり得たかどうか判明するであろう」。 _____
神谷美恵子『ヴァジニア・ウルフ研究』 みすず書房 詳細より

精神科医 神谷美恵子が作品はもちろんのこと、夫レナード・ウルフのインタビューや甥クゥエンティン・ベルとの往復書簡により、ヴァージニア・ウルフの病跡を分析した、生涯をかけた渾身の一冊である。

評論・小説にけんらんたる才能を発揮したヴァージニア・ウルフは幼少時から生涯にかけて、重い精神疾患を抱えていた。

 ‘ウルフにおいては、情緒は最も深い落胆から最高の高揚までの範囲にわたっており、後者は恍惚にさえ至った。彼女の抑うつは絶望、孤独感、離人感、人核分裂、ニヒリズムまたは「足場の喪失」のかたちをとることがあった。これについては彼女の日記や手紙に多くの例がある。「・・・・・・人生は・・・・・・まるで深淵の上にかけられた小さな舗道の一片のようだ。下をのぞくと、くらくらと目まいがする・・・・・・」(一九二〇年一〇月二五日)。’
ヴァジニア・ウルフの病誌素描 (p.20)

ヴァージニアの離人感は作品にどのように生かされていたか。
水や波をシンボルとして「写真の眼」的なものの書き方、生や死、時間と永遠というテーマに没頭している。
また、病の発症を予防する方法のひとつは「書くこと」であった。

神谷美恵子は、精神科医としてヴァージニアの病跡を内因性としてたどっている。
私は、環境や人間関係というより、父方・母方の精神の病を受け継いでいると解釈した。
十代のころより発症し、結婚後は夫レナード・ウルフの理解のもと5人の精神科医と相談してこどもをもつことを断念したという。
 ‘・・・ウルフがかかっていたと考えられる非定型精神病は遺伝性が強い。それは満田久敏先生の研究でも明らかにされているし、その通り彼女の病気の遺伝的負荷は相当に大きいものであったことが前回のベルの手紙からもうかがえるから、ここにはくりかえさない。また子どもを育てる苦労もさることながら、躁うつ病ないしは非定型精神病の病相を誘発するものとして、出産後の産褥気がしばしば臨床的に観察されるし、多くの成書に記されてもいる。現代でも、過去に躁うつ病をわずらったことのある人との結婚について、親や本人たちが医師に相談に来ることは多い。子を産むことを禁止する権利などむろん医師にはないが、四分の一ていどの率で子どもに病気が発現するリスクがあることや、病気の性質について説明をしておく責任は医師にあると思う。一人や二人ぐらいの子どもを産んで、その子どもたちに病気が出なければ、それに越したことはない。しかしレナドが熟慮の末、リスクの少ない道をえらんだとしても、ウルフにそれを強制した、という証拠はない。真相は不明である。ただウルフは特別の才能の持主であった。子どものないことを一生淋しがったとしても、それゆえにかえって多くの時間とエネルギーを仕事に傾けることができた、とも言えるのではなかろうか。’
V.ウルフ病跡おぼえがき (p.244)

神谷美恵子は、らい病の世界でスティグマという「レッテル貼り」に対抗してきたゆえに、こう語る。
 ‘たしかにある人間____ しかも立派な作家 ____をきちがい insane, mad, lunatic などと、いとも簡単に呼んでしまうことは「非人間的」な響きがあってよくない。とくにウルフのように正常であった期間のほうがずっと多かった場合にはそうであろう。’
V.ウルフ病跡おぼえがき (p.240)

そして、ヴァージニア・ウルフ自身、19歳のとき知人にあてた手紙に書いている。
 《どうもこの人間界は複雑になりすぎてきたような気がする。どうしてもっと精神病院が満員にならないのか、ふしぎでならない。だって狂人の人生観には正しいところが大いにあると思う。もしかするとその人生観のほうが結局は健全なのかも知れない。ものうげで、まじめで、体裁のいい私たち市民のほうが、一生気が狂っていて、恒久的に閉じこめられるに値するのかも。》
V.ウルフの病跡 (p.111)

精神疾患は死にいたる病である。
思春期のころからヴァージニアは希死があり、最期は59歳(1941年3月28日)コートのポケットに石をつめて自宅近くのウーズ川での入水自殺であった。
そのころの記述が『自叙伝』にある。
 《私は今、五九歳。一月二五日の誕生日の前後、例の憂うつにおそわれかかったが、何とか書きものや台所仕事で打ちかって、今日は三月七日。世界大戦が始まって以来、ほとんど一年半になる。私たちのロンドンのアパートも空襲で焼けたし、私たちがやっている出版社ホガース・プレスも全焼した。過去_____ 年、書きに書いて、一つずつ買いととのえてきた美しい家具や絵画などもみな灰と化し、私たち夫婦はサセックスの田舎のロッドメル村の古い家に二人きりで住んでいる。忠実なお手伝いも空襲が村にくるのを経験してから、とうとう暇をとって故郷へかえってしまった。
 夫のレナドと二人で美しい自然に囲まれてくらすのは楽しい。「末期の眼であらゆる美しきものを見よ」という句のとおり、私はここの丘原や、鳥や、紅や紫や柔らかい水色がかった灰色の空の色を新しい眼で眺めている。こういう状況のもとで、しかも私の年齢で眺めてみると、人生のすべてが美しい。鱈とかソーセージとか、少しばかりの食糧で料理をし、レナドは講演や書きものの間に薪を切ったり、部屋をそうじしたり、自転車に乗ったり。そして私はこの中で野外劇『幕間』を二月二六日に書き上げた。いつものように、一つの作品を書きあげるとすぐさま、あるいは書き終える前から、次に書く作品のことにあたまが向かってしまう。と同時に、もう余り長く生きていられないだろうと思うせいか、昨年の一一月頃からしきりに自分の思い出の記を書きたい気がしている。もちろん、まだ死にたくはない。
(中略)
 あれこれ考えるとこのへんで自伝を書いておくのも時宜をえたことと思われる。どうせ作品を書いても出版社は潰滅しているし、本が出たところで、読者がいなくなっているから、反響がないのだ。私たちはいわば閉ざされた戸に鼻をおしつけて、未来のない日々を送っている。こういう時には心は過去に向かって行くものだ。いうまでもなく、老いに伴う精神の硬化は私の最も忌み嫌うところだ。でも幸い私は一九一五年頃から日記をつけている。ほとんど初めから将来自叙伝の材料にする気があった。それをこのごろ読み直しているのだが、思い出話とちがってその時その時に、自由奔放にありのままの経験や印象や感想を述べてあるので、これをもとにすれば私の自伝も単なる過去の思い出話とはちがったものとなりうるだろう。
 一つの作品を書きあげたあとは憂うつになるのだが、自叙伝を書くことで何とか克服できまいか、と思う。ともかく内省するのはもうやめよう。ただヘンリ・ジェイムズが言ったように、作家たるものはたえず観察することだ。自分自身が年とってくるのを観察し、自分の憂うつを観察しよう。そして料理でも書きものでも、何かしていることによって今の生活を生かそう。死ぬとしても堂々と死んで行きたいものだ。》
V.ウルフの自叙伝試作 (p.35-36)

神谷美恵子は、1966年11月、ヴァージニア・ウルフが書き、病み、悩み、死んでいったロッドメルへ、夫、レナード・ウルフを訪ねる。
マンクス・ハウスと表札のかかった門をはいると、芝生の先にヴァージニアが絶望の果てに身を投げたウーズ川がうねりをつづけていた。
 
 ‘・・・私は精神科医としての経験例をいくつか思い浮べて、躁うつ病の婦人は、平生はやさしい母親でありながら、病相がおとずれると自分の子供の首をねじろうとしたり、さまざまな暴行を加えたりすることもある、というお話をした。ヴァジニアは、病気のひどい時、看護婦四人、二人ずつ交代でつけておかねばとりおさえられないほど凶暴になった、という記述を、私はウルフ氏の自叙伝で読んでいたのだ。
「_____ 」心なしか、ウルフ氏の沈黙の中に安堵の色が見えた。
「それに、ああいう病気の人の自殺は、どんなに気をつけても、防ぎ切れない時がありますね」
「そうでしょう!?」
「ええ、もし私が、過去において受持った精神病患者の自殺について、一々責任感と罪障感を一生負いつづけてなくてはならないとしたら、とてもこうして生きてはいられない筈です」
「やっぱりそうなんですね」
 ヴァジニアのたびたびの自殺企図を妨げるために、ウルフ氏がどんなに苦心したかを私は読んで知っている。しかしまた、彼女が五九歳のとき、つにウーズ川に身を沈めてしまった際、ウルフ氏は自分の監視の眼が行きとどかなかったことを深くなげきこそすれ、罪障感は感じなかった、といかにもこの人らしい正直さで記している。躁うつ病の自殺というものは、予防への努力をつくしたあとでは、そういう風に受けとめるべきものなのだ、と私も数々のにがい経験ののちに思うようになっていいる’
V.ウルフの夫君を訪ねて (p.264)

ヴァージニア・ウルフは、両大戦期のロンドン文学界ブルームズベリーグループの一員として華やかな軌跡があるが、発症時には仕事をせず何ヶ月も床に伏すことがたびたびで、実際、病気や治療のため経済的には困窮しており、親の財産や少女時代の宝石を売り払ったりしてしのいでいたという。

virginiawoolffromwikipedia.jpg
from wikipedia


=====================
about my site

投稿者 orangepeel : 10:15 PM | コメント (0)

June 01, 2012

June Printable 3D Calendar

june120601mj01.jpg
from Poppytalk via Poppytalk‏ (@poppytalk) on twitter
june120601mj02.jpg

june120601mj03.jpg
free printable 3D Calendar from Calendar of the Month Club. you can download from here.

投稿者 orangepeel : 09:29 PM | コメント (0)