November 28, 2006

Tove Marika Jansson

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『聴く女』トーべ・ヤンソン・コレクション 8(冨原眞弓訳/筑摩書房 1998)

トーべ・ヤンソン(Tove Marika Jansson, 1914年8月9日 - 2001年6月27日)といえば、ムーミンでしられているフィンランドの女性イラストレーター・作家です。
おとなむけの小説もあったのですね。古書店でみつけてきたというコレクションの一冊を家族の書棚からくすねて(笑)、こっそりよんでみました。
皮肉とこっけいとちょっとした諦念が、フィンランドのうつくしい雪景色とともにえがかれている短篇集。
「チェーホフやカフカに匹敵する技量」という書評もあったそうです。

◇◇◇

 イェルダ伯母は完璧主義者である。自覚していないかもしれないし、この美しく尖鋭な語すら知らないというのもありうるが、中途半端な出来では意味がないと実直に考えている。時間に一杯食わされた。あの怖るべき時間にまたしても追いつけなかった。この地図は有効期限を過ぎている。地図をゆっくりと丸めて三本の輪ゴムでとめ、「わたしの死後、読ませずに焼却せよ」と書いた。美しい仕上がりだった、とイェルダ伯母は思う。じっさいこれがあの人たちのだれの眼にもふれないのは残念だけど。巻いた羊皮紙を玄関の戸棚の最上階にしまい、窓を閉めると、街路の足音も声音も消えた。それから食卓のランプに灯をともし、きれいな絵の切りぬきと押し花の入った箱をとりだした。ひとつひとつ食卓の上に並べ、これらが以前はどんなふうに見えたかを思いだそうとする。やがてイェルダ伯母は大きくて器用な手を差しのべ、さっとひと振りで、きれいな絵をひとつのこらず箱の中に払いおとした。スパンコールがいくつかマットにこぼれて光っている。窓の外に拡がる夜のように蒼く。

表題作『聴く女』より。

◇◇◇

イェルダ伯母さんの永くふかい冬にとざされた北欧の孤独なくらし。
これからこの引用文をよむたびに、伯母さんからきれいな絵の切りぬきとスパンコールでていねいにつむがれたカードをうけとることを想像しよう。

それよりそれより!
この短篇集の表紙のイラストレーションが気にいっています。
フィンランドのみじかい夏を惜しむようにたのしげなサマードレスの娘たち。
小説だけではなく、トーべ・ヤンソンの素描集の出版を熱望しているのです。

投稿者 orangepeel : 10:56 PM | コメント (0)

November 26, 2006

mitten

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本日のホワイティ。
「しろ、赤、くろ!」

よかったね、おともだちがいっぱい(笑)。

◇◇◇

クルクル、ミトンちゃんが大暴れの動画。
YouTubeにUPしました。
ホワイティがほこらしげです。。


★★★

さてさて、しつれいいたしました。
本家本元のかわいくてせつなくてうつくしいロシアのアニメーションをYouTubeからどうぞ。



Vareshka Russian Film Animation Puppy 1967

投稿者 orangepeel : 11:23 PM | コメント (0)

November 25, 2006

information,06.11.25

ひさしく更新しておりませんでした。
HPの「WORKS」ページに最近のお仕事をいくつかUPいたしました。
New works”からお手をわずらわせずにごらんいただけます☆

投稿者 orangepeel : 11:46 PM | コメント (0)

November 23, 2006

information

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Illustrations*Hiromi Suzuki

CALENDAR 2007のサンプルができました!
近日中にトップページにてくわしいおしらせをいたします。
もうしばらくお待ちくださいませ☆

投稿者 orangepeel : 11:09 PM | コメント (0)

November 22, 2006

A CHRISTMAS CAROL

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本日のホワイティ。
「メリークリスマス☆」

◇◇◇

なんとも気がはやいホワイティがご紹介するのは、Seymour Chwast イラストレーションの絵本“The Little Theater Presents A CHRISTMAS CAROL”(1986)です。ディケンズ原作。ロンドン、じゃなかった神田神保町の古書店の店先ダンボールでみつけたほりだしもの。本というより、タイトル通りちいさなステージを工作して物語とたのしむ教育玩具なのでしょうか。切りとったりするのがもったいなくて組み立てられないのです。

投稿者 orangepeel : 09:53 PM | コメント (0)

November 21, 2006

Elevator

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HAMBURG,Elbtunnel mit Seewarte

ドイツはエルベ川べりの古絵葉書です。神田神保町にて購入。
ポーランド、チェコの山脈からながれでて、ハンブルク付近で北海にそそぐおおきな国際河川。

葉書は川をくぐるトンネル(そして海洋気象台)の入り口を中心にした風景、壮観です。
じつは送信面に私信、ではなくたぶん個人的な万年筆のメモがしるされています。
「Elbe河、随道入口」とはじまって、トンネルが水面から河底ちかい20m下にあるという。
河の底にいざなうエレベーターについては
「Elevator 六ヶアリ。
左右両端、24人乗、中央、4カショ、80人ー140人?(ママ)ノ乗ヲ運べリ・・・」
140人?!ホントですか?

おおきな河のそのまた地底をエレベーターでくだってみる。。。?
あたまのうえには悠久の河、タイムマシーンにのるようなきもちだったのでしょう。

そしてめぐりめぐってワタシの手元にとどいた葉書です。

投稿者 orangepeel : 11:02 PM | コメント (0)

November 17, 2006

Do not disturb

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“Do not disturb ”

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“Please enter”

ドアノブのメッセージプレートは、リヴァプールのツーリストインフォメーションのカウンターにおいてあったもの。
なんだか便利そうで(笑)しかもタダだから、念のために?何枚かいただいてまいりました。

投稿者 orangepeel : 11:22 PM | コメント (2)

November 16, 2006

ユリイカ

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じぶんの名前「鈴木博美」でググってみると、マラソンのメダリスト鈴木博美さん。
そして、ワタクシ、イラストレーター鈴木博美がでてきます。

雑誌『ユリイカ』のバックナンバーを発見。
詩人なワタクシ(笑)、鈴木博美もよろしくおねがいします☆

投稿者 orangepeel : 11:46 PM | コメント (0)

November 15, 2006

Ghosts of Christmas Past


Illustration*Hiromi Suzuki
(Flash work*chocochip)

商店街ではもうクリスマスソングがながれてます。
気がはやいですね。

トップページにクリスマスっぽく雪をふらせてみました。

投稿者 orangepeel : 09:42 PM | コメント (5)

lunch box

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市販されている標本箱のプラスチックの窓にコラージュをしていたずらしてみました。
お弁当箱、あるいは機内食みたいですね(笑)。

さて、箱のなかには。。。

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コラージュの材料の紙片がはいっています。
玉手箱?

投稿者 orangepeel : 07:21 PM | コメント (0)

November 13, 2006

CAMPARI

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Bruno Munari (1907〜1998 )によるCAMPARIのアートワーク。

つかれてたりこころがよわってたりするときに、カンパリソーダいいですね。
あまくてほろにがい。赤いいろはなんだろう。
なんだか、胃薬っぽいあじです。
Wikipediaによると、「カンパリの製法は明らかではないが、ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、リンドウの根など、60種類に昇る材料が使われていると言われる。リキュールの中ではビター系リキュールに入る。赤色の着色料としてコチニール(エンジムシから取れる染料)が含まれている」だそう。

ところで、このなかのCarawayです。

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「その実は惚れ薬の材料としても用いられていた。
香りの主成分はd-カルボン」

dcarvone.png

投稿者 orangepeel : 11:12 PM | コメント (0)

November 12, 2006

valley

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きょうはさむかったですね。冬本番。
木枯らしにふかれながら、東京は武蔵野のうしなわれた川をめぐる旅。

世田谷区北沢1丁目と目黒区駒場4丁目のあいだにあった三田用水から分水されて北沢川にながれこんでいたらしき小流跡をあるいてみました。とてもせまくてふかい谷です。かつて『溝ヶ谷』とよばれていたそうな。谷をのぼってにぎやかな商店街にでてみれば、そこは京王井の頭線「池ノ上」駅。地名って、地形から名づけられているのですね。単純です!

写真はうえから。いずれも世田谷区北沢1丁目の名前のない水路跡にて。
,つての流路を足元にしるす路地。
△佞襪ぬ畋ぬ渦函そしてきっと庭先の豊富な川の水をえて大きくなった樹木。
これ、なんか昔にみたことあるような?軒先でゴミを燃やす道具?(現在、条例違反です?)
ね趣の準備にいそがしげな台所を透かす窓ガラス。
グ罎瞭線の土手沿い民家、そしてがけ下には川がながれていた。かつての昭和風景を想像してみます。
Α↓О罎瞭線土手

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神保町秦川堂書店にて購入した昭和(たぶん戦前)の世田谷区ふる地図に川がみとめらます。
青くマーキングしたところが、きょうあるいたところ。

暗渠は非常にせまい路地で、ふるい家屋のお勝手口に面していたりするので、散歩をしていると秋刀魚を焼くにおい、おでんを炊く湯気なんかが郷愁をそそります。
あたたかい食卓につきたくなるのです(笑)。

投稿者 orangepeel : 11:07 PM | コメント (4)

November 11, 2006

デモテープ

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投稿者 orangepeel : 02:08 AM | コメント (2)

November 08, 2006

机の上から・12

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できあがってきたイラストレーションをならべて壁に貼ってみる夜更けです。
2007年のカレンダー、気に入ってもらえるといいな☆

って、まだまだ作業中なのでした(笑&汗)。

投稿者 orangepeel : 11:53 PM | コメント (2)

November 03, 2006

cat!cat!cat!

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かわいいにゃんこを盗み撮り。
シャッター音にびっくりした?ごめんね。。

写真はうえから。
´東京都中野区南台
づ豕都荒川区町屋
キΝ東京都世田谷区北沢

いずれも2000年ころの東京散歩で出会いました☆

投稿者 orangepeel : 11:56 PM | コメント (0)

November 02, 2006

David Park

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David Park/Cover;Canoe,1957,detail

『ユリイカ』大竹伸朗特集をよんでいて、池袋西武12階にあった画集専門書店
「アールヴィヴァン」をなつかしくおもいだしました。
あまりしられていない画家の展覧会図録が充実していましたね。
聖地(笑)。

おもわず書棚からそっと抜いてみたDavid Park (1911-1960)のカタログです。
1988〜89にアメリカを巡回した回顧展です。
'40年代にジャズバンドでピアノをひいていたデヴィッド・パーク。
ジャズクラブや街の光景が素朴にオイルペイントされてかっこいい!モダンです。

そのいっぽう、Lydia Parkとボートをたのしむ郊外風景や
休日をにぎやかす水着すがたの友人たち、
果物をかこんだテーブルの日常、
夏がおわりかけた裏庭を物憂げにのぞきこむ少年。

いちまいいちまいが、
短篇小説のようなのです。
そしてひそかに絵がうごきだし音楽をかなでる。

投稿者 orangepeel : 11:57 PM | コメント (0)

November 01, 2006

大竹伸朗

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詩誌『ユリイカ』の最新号は、大竹伸朗特集です。
ゆっくりと読みついでいる日々ですが、
驚愕(!)の記事は、イラストレーター菊池和子さんと都築響一氏との対談。
作品への恋慕だけでなく、大竹伸朗本人への思慕をもかたってて。
なんだか自分のことのように身がちぢんだりして(って失礼ですけれども・・)。

ワタシにとって大竹伸朗にかんするいちばんふるい記憶は佐賀町の展覧会です。。。
あと、ロッキンオンのアートワークと西新宿の輸入レコ屋でかった豆本と。

投稿者 orangepeel : 11:29 PM | コメント (0)